本日は、私の新しいソロCD『小さなチェンバロ』のご紹介をさせていただきます。
クラシック系のCDとしては珍しいジャケットと思います。 これは造形作家「松尾宇人」さんのデザイン、というか作品そのものなのです。 松尾さんとは舞踏家「岡佐和香」さんのコンサートに出かけて知り合いました。 そこで、舞台美術を担当されていたのです。ステージ背景に設置された人工の月。 それが光の具合で様々に質感を変化させます。 そこに現れた一つの月の姿に、私はぞくぞくしました。 今回、POSEIDON RECORDから、古楽系新レーベル『wasabi』の第一弾CDとして、私の「小さなチェンバロ」が発売されることになり、再び松尾宇人さんと出会いました。 このジャケットには、松尾さんが自ら漉いた和紙が張られています。その中には一つ、タンポポの種が漉き込まれています。 タイトルは「wind and land」 松尾さんが私の音楽に寄せて下さった言葉をご紹介します。 表紙に貼ってある和紙にはタンポポの種を漉き込みました。そして、紅茶で染めてあります。 タンポポの種は過去の花から未来の花へと風に乗って場と時を移動します。 お茶は帆船に乗って東の国から西の国へと至り、かの地で独自の文化を形作り花として根付きました。 渡辺敏晴さんの音楽と同じように、 東の国と西の国の幸福な出会いの記憶を未来へと風をあつめて送り出せたらと思いました。 渡辺さんは言います「バロックと元禄に同じ匂いを感じている」 どちらもアクの強い文化だと思うのですが、渡辺さんの手に掛かった音に触れると、 私は、まっさらなキャンバスに初めて筆を置く瞬間を思い出すのです。 さて、私の新しいCDはどんな音楽を録音したのか? どんな楽器でどんな思いで演奏したのか? 次回以降でお話ししますね。
by toshimusikk
| 2008-08-31 11:04
| 音楽
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