「ふくぜん」という旅館は、伊香保温泉の温泉街の入り口近くにある6階建ての大きな建物。
実は群馬に住んでいながら、一度も伊香保温泉に投宿したことがない。 もちろん、温泉にも浸かっていない。 先日の7月14日 「ふくぜん」の営業の笛木さんから頼まれていたサロンコンサートをさせていただいた。 旅館ででチェンバロを演奏するのは、実は何年も前から、草津にほど近い川原湯温泉の高田屋旅館で経験している。そこは、今回の「ふくぜん」に比べればずっと小さな温泉旅館だが、昭和初期の文人も逗留した、雰囲気のいいお宿。その純然たる古き日本の空間でチェンバロを演奏する雰囲気はとても気に入っている。 「ふくぜん」には広いロビーや、サロンとして改装された展望室があり、今回はその両方でチェンバロを演奏して来た。 ロビーは当然お客さまの出入りするところ、しかし、ゆったりしたソファーや籐椅子に深々と身体を預けて、珍しいチェンバロという楽器の音色と私のお話に皆さんが静かに聴き入ってくれた。 夜のサロンのコンサートはお泊まりのお客さまへのサービスなので、浴衣姿の皆さんが集まった。そこで、たっぷり一時間、ヨーロッパ各国の音楽に日本の民謡も一つ弾き語りなどして、チェンバロコンサートを堪能してもらうことができた。 旅館のお接待も心のこもったもので、人のご縁と心遣いに感謝の思いで満たされる。 温泉、お湯の湯治ももちろんだが、こころの湯治もしっかり残っていて、 伊香保という日本の名湯の実力を感じる一夜だった。
by toshimusikk
| 2007-07-17 11:53
| 音楽
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