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細棹のこと

ようやく、修理に出していた三味線が出来上がってきた!

とある美術商から、少し古いのですが、いい棹が二つ、出物ですよ!
そんな話があることを知り合いの民謡のお師匠さんが伝えてくれたのは今年のはじめ、思い出したように連れ立って実見しにいってきた。

とりあえずその日は、値段のことは後回しにしてその二棹を借り受けて帰った。
修理の必要な楽器だったので、そこのところを楽器職人と話してみたかったので。しかし、自分のおよばない目で見ても、悪くない仕立てだと思った。

一つは細棹、もう一つは中棹。
この中棹の方は棹の木目に虎斑の入ったなかなかの一品。
別のほうは細棹で、どこかの長唄趣味のご夫人愛用の物だったと思われた。
中棹ほどの良さではなかったが、糸巻きが本象牙、座金の細工もなかなか、それなりに美しい。
破ってある皮の内側胴の中に、作者と製作年月が墨で書かれていた。
ぼくの生まれ年と同じ、同い年の三味線だった。

この中棹の方を民謡のお師匠さんが、細棹の方をぼくが買い取ることになった。その楽器が修理されてきたのだった。

この細棹は、表の皮が生きていた。
乳跡が4つ!ある、いい状態の物だった。
張り替えの必要な裏は犬皮でかまわない。

楽器との巡り会いは奥が深い、縁が深いと言い換えることもできそうだ。
貯えがなくとも、おかまいなしに楽器の方からやってきてしまう。

まあ、いいっか。。。

下手な物にあわてて手を出さずとも、何とか工面できる範囲でこの細棹がやってきてくれたのだし。
ホッとうれしくなって、
燗酒を手酌。
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by toshimusikk | 2008-01-31 00:13 | 音楽

古曲・新声 ー のご案内


        『 古  曲  新  声 』

       「坂 田 進 一 二胡・胡弓 独奏会」         
            
日本を代表する中国古典音楽研究の第一人者・坂田進一は、中国の二胡や日本の胡弓の演奏家でもあります。

現在、一般にはなお琴・箏の区別が曖昧であると同様、二胡と胡弓も混同もし
くは同一視されやすいのが実状ですが、両楽器の差異を知るとにより、ひいては日中文化の異同を体感することができます。小さくも貴重な機会となるこの演奏会へのご来聴を、是非ともお薦め申し上げます。

               演奏曲目
** 二 胡」(胡 琴)

「中花六板」「上 楼」「苦悶の歌」「陽関三畳」「病中吟」「漁舟唱晩」
「二泉映月」「豫北叙事曲」「流波の曲」「西武門節」「蘇州夜曲」
「川の流れのように」「G線上のアリア」
 
** 胡 弓(生田流)「千鳥の曲」「黒 髪」 その他

                 
2008年2月7日(木)19:00(18:30開場)
会場 沖縄県、西 原・ベッテルハイム教会「ホール」
  
二 胡・胡弓  坂 田 進 一
                        
ピアノ     小 西 祐 子

予約のみ受付・全自由席 ¥2,500 (当日発売はございません)

130席の小会場です。お早めにご予約を。
予約電話 098ー936ー4995 山内 方  
駐車場は3箇所充分にございます

主催 
作編曲・東西古典音楽調査・研究 坂田古典音楽研究所03(3836)6133
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by toshimusikk | 2008-01-22 14:10 | お知らせ

湯島天神、浅草、新内にデキシー


19日のことです。
ぼくの胡弓その他東洋音楽の師坂田進一先生のお宅へ、遅まきながら新年のご挨拶に出かけました。

先生は一昨年、湯島天神のすぐ下手に越されました。
その新宅へお邪魔するのは初めてです。
ほんとに湯島天神を下る階段のすぐ近くなのです。

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湯島天神は今がちょうど入学試験のシーズンで、込み合っていました。
まずお参りして、露天が立ち並ぶ参道を歩きます。
すると、「講談・高座発祥の地」なる新しい石碑が目に入りました。
実は湯島天神のすぐ下に、この石碑を建てた講談師一龍斎貞水の住まいがあるのです。

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坂田先生の研究所でしばらく生徒さんの指導などを聴講した後で、先生を誘って浅草の雷中会館へ「新内節」の催しを聴きにいきました。

田原町から歩いて伝法院方面へ、

着物姿の女性がずいぶん多く、あきらかに町の雰囲気が和の世界。
着物の姿の男性もちらほらと、
最近着物を着る機会が増えた自分には、きりっと帯を締めて、着物の裾を軽くはらいながら歩きたいという気持ちが高まります、、、洋服の自分が残念。

新内の催しの中で映された古いニュース映画が、かつての隅田川ぞいの新内流しの風情をそっくり伝えてくれて、なんともいい気分になりました。
新内は初めてというわけではありませんが、なじみがあるわけでもありません。そんな自分にもよく分かるお話、さすが富士松松栄太夫です。
有意義な時間を過ごせました。会で演じられた若い新内のみなさん、これからも頑張ってください。

で、

そのままお開きではありません。
その後、近くのデキシーランドジャズのライブハウスで一杯。

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久々に恩師と楽しい一夜を過ごせました。
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by toshimusikk | 2008-01-20 22:59 | 音楽

古い家

何度か散歩に出かけていた清水寺(高崎市)
実は、今年で開山一千二百年の古刹です。
ご本尊は観世音菩薩、そして、馬頭観世音の祠や時代めいた石碑もあります。

参道から本殿までは全て階段です。
ほとんどは石を積み上げた古い造りの階段です。
多分江戸時代のものではないでしょうか。
というのも、階段の歩幅が現代人の洋服の動きと全く違って、幅も狭く高さもかなり低めです。おそらく、着物を着て上っていくには最適な階段だったのでしょう。

何度かこの階段を往復したのですが、本殿も近付いて見え出した頃、一軒の古い家が山の斜面に張り付くように立っているのが気になります。どう見ても、普通の民家とは違う感じです。

先日、本殿をお参りした帰りに、ちょっと寄り道してその家の前まで行っていました。

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なんだか自然と一体化しているようで、放置されているわけでもない、不思議な感じです。すごくいい雰囲気です。

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やはり、陶芸用の築窯がされていました。
薪だけを使う素朴な窯です。

どんな人が住んでいるのかな・・・

玄関の?といっても、今の家のような玄関とは違って、
小さな木の門をくぐるとすぐに草だらけの庭。
人が住んでいる雰囲気ではありません。
大きな赤地の瓶がいくつも並んでいました。

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この家の真下には、斜面を利用した地階が別にあって、そこには主が住んでいる気配を、様々なものが訴えていました。

そのうちに、ぜひ訪ねてみたいと思います。
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by toshimusikk | 2008-01-17 23:26 | アート

河口湖と鳴沢村での成人式コンサート

1月12日、山梨県鳴沢村の成人式でチェンバロの演奏をするために前日11日に出発した。
秩父路往還で雁坂トンネル越えの道中を走った。

現在は建設中だったダムが試験堪水中で、この山道の景色は一変してしまっている。
ダム工事の方はのり面のコンクリートの補強などが続いているようだ。
 
御坂峠をひたすら上り、河口湖に出ると、ちょうど大橋の富士山側の湖岸で、光の回廊が美しく輝いていた。

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翌日は小雨模様。
式典ということもあって、今回はいつも着る洋服の衣装の他に和服の紋付袴を用意していた。この式で新成人に送る話と音楽での共演をして下さった山口隆之さんにぜひと勧められ、こちらもその気で用意しておいたのだからと、会場にて紋付袴に着替えての演奏となった。

さて、詳しいことは山口さんのブロクにしっかり書かれていますので、どうぞご覧になってください。こちらをクリック!
村の成人式

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by toshimusikk | 2008-01-13 18:37 | 音楽

これなんだ?

自転車で土手を走っていたら、

よくつくるもんだなぁ、、、

これって、どんど焼きの支度だよね。

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たぶんいろんな名前で呼ばれる行事なんだと思うけど、
皆さんは何と呼んでいますか?

これに盛大に火が付けられるんだね。

ぼくが育った町にはどんど焼きの風習は残ってなかったな。
高崎って案外古い行事が生きているんだね、イイゾ!

話は変わるけど、EPOというシンガーを知ってますか?
大好きな曲が何曲もあるんです。
派手でもないし、大ヒットもしないけど、この一曲なんか何度繰り返し聴いたか、、、そのたんびに、じーんと、眼が熱くなります。

ライブの動画を見たら、なんだ、EPO本人も歌いながらジンとして涙を見せているんだな。ぼくにとっても、ひとつのお手本のような曲ですよ。
EPO 見知らぬ手と手
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by toshimusikk | 2008-01-10 23:27 | 雑記

ついに冬タイヤ

ついに、車を冬タイヤに履き替えました。

タイヤ交換なんて、もうずっと自分でやってます。
疲れて腕の筋肉を痛めないように、ゆっくりしたスピードで。

ほんとなら、この冬関東の南部ではめったに雪は降らないだろうと思うのですが、
実は11日、12日と2日間富士山の3?4?合目付近の鳴沢村の成人式で演奏を頼まれているのです。

あちらからの連絡だとまだ雪は積もっていない、という事ですが、相手は富士山!
何が起るかわかりませんからね!

そうそう、その鳴沢村のお隣、富士吉田市には宇宙人がよく飲みに来るというバーがあるのです。前回行った時は、惜しくもお会いすることはできませんでした。
今回、時間と懐具合が許せば、ぜひお会いしたいものです。
もっとも、こんな下心はすっかりお見通しで、私が飲みに行くとそれだけで来てくれなくなってしまうかもしれません。

それにしても、成人式にチェンバロの演奏ですが、何を弾いてきたらいいのでしょう。

鳴沢村の新成人たちは皆、知的で、穏やかで、平和主義者だと聞いてますが、

どうかなぁ

チェンバロの音をマイクで拾って拡声して、喜んで聞いてくれるかな。。。

ちょっと緊張、でも、当たり前にクラシックな音楽をやらないのが私流。

どんな演奏で祝福してあげようか、これからゆっくり考えます。

鳴沢村の皆さん! 待っててね!
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by toshimusikk | 2008-01-09 23:33 | 雑記

表札作り 1

わが家にはこの一年表札がなかった。

貸家とはいへ、全く同じ作りの家が6軒並んでいる。
これまでにも何回か、宅急便の配達の人が自宅の目の前から電話をかけてきて、わが家を確認することがあった。

そう、表札らしいものがないので、どこが誰の家だかわからないのです。

昨年の暮れ、不意に思い付いたオリジナルの表札のイメージ。

それは、陶器として焼いて作ったもの。つまり陶版。

いま私が住うこの家は、縁あってか馴染みの陶芸家、藤ちえさんの工房まで歩いて行ける距離。これは本当に偶然のことなんだけど、陶芸がぼくの人生の大きなきっかけであることは間違いなさそうだ。

というわけで、昨年の暮れ、
ちえさんに表札の製作をお願いした。

「デザインを決めてきてくださいな」

とのことだったが、家にいるとつい楽器を触ったり、本を読んだりで、
ちっとも表札のデザインが出来上がらない。

今日はそのことである相談をしにちえさんの工房に行ってきた。
相談というのは、工房で生徒さんを指導する時間にまぎれて、ここでデザインを考えさせて欲しいということ。

ところがいきなり製作が始まってしまった!

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粘土をこんなに平たくしてから、ちえさんは言った。
「じゃあ始めましょ」

ええっ!
それってつまり、自分で作れって言うこと?

あら、そうなのよ、当然じゃない。。。

うそ、、、

結局、基礎になる陶版まで自分で作ってしまった。
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これを数日寝かせて、次回は文字や図柄を色違いの粘土で象眼していく。

だってぇ、自分で作るものよ!

と、ちえさんは当然のこととして言い放った。

はい、、、よろしくお願いします、、、

作業の後でコーヒーを頂く。もちろんちえさんオリジナルのカップ。
実はそれが、ぼくがデザインして作ってもらったあるぐい飲みとそっくり?!
飛び出した目玉がついている、、、
お出眼のアンコウ(魚)が大きく口を開けているような、、、

さて、
来週の文字入れまで、
さよなら、、、!
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by toshimusikk | 2008-01-08 22:21 | アート

和服で

2008年、元旦から仕事だった。

今日4日からなんとなく正月休みの雰囲気。
昨晩、長女が泊まりにきて、今日は一日一緒に過ごせた。

お昼前に着物でお出かけ。

まずは近くの陶豆屋さんにご挨拶、紅茶談議のあと、偶然一緒になった榛名町出身、現在横浜住まいという青年と雑談。喫茶店開業を目指して勉強中ということ、将来楽しみ。

そして、それから長い散歩へ。
再び清水寺に出かけてみた。
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せっせと階段を昇る。
ちょっと寒くて、背中が丸くなってる。
この古いお寺の石段は、着物で歩くのにちょうどいい段差!
下駄履きが苦にならない。なるほど。。。

今日は一日和服で過ごしました。
やっぱりいいですね。
襦袢もちりめんの伊勢エビの絵柄のもの。
紬の袷。
実は寒かったけど、、、階段のぼりで結局は汗をかきました。

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by toshimusikk | 2008-01-05 00:34 | 雑記

千里同風

昨年ずっと気になっていた言葉

千里同風

師一日遣僧送書上雪峰和尚。
雪峰開緘唯白紙三幅。
問僧會麼。曰不會。
雪峰曰。不見道。君子千里同風。

中国のこの故事に由来している。

自分流の訳では、、、
ある師匠が弟子の僧に書状を持たせ、雪峰和尚のもとに使いにやらせた。
それを受け取った雪峰和尚が書状を開くと、白紙の巻き物が三幅あるだけだった。
使いの僧にわかるか?と尋ねると、わかりませんという答え。
そこで雪峰和尚は言った。「わからぬかなぁ、君子千里同風(かの師と私の間には千里同風なのだよ)」と。

んん、、、気になる。。。
この「千里同風」という言葉が暗示しているものが、きっと自分が漠然と考え求めているものと近いものなのではないか、、、そう思えてならない。

「風」に関してはこればかりではない。
昨年自分が縁あってしることができた煎茶、これを「清風の茶」とも呼ぶ。
この煎茶は、身体と心の関係を解きほぐす素晴らしい力を持っている。
それが清風と呼ばれるものではないかなぁ、、、そんな風にも思う。
中国の玉川子という字名の茶人の歌にある一節。
「七椀喫するを得ず、唯覚ゆ両脇に習習として清風の生ずるを」

新年の最初のページに風の話。
きっと今年こそ、この「風」が自分のキーワードとして大切になってくるような気がするので。
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by toshimusikk | 2008-01-01 23:04 | 雑記