さて、『wasabi』という新レーベルから発売される今回の私のソロCDですが、
その一番の特徴は、タイトルどおり「小さなチェンバロ」にあります。 演奏したのは、45鍵しかないイタリアン・チェンバロで、低音の最後のオクターブは、シャープキーを捨てたショートオクターブになっています。 ショートオクターブ??? って不思議な言葉だけどどんなの? と、お思いの方は、ここでは詳しく説明できませんが、最も低音の部分の鍵盤の並びが、ピアノに慣れてしまっている方にはかなりイレギュラーになっているものです。 普通のオクターブはド〜シの中に12の鍵盤がありそれぞれ半音の音程で並んでいますね。 それに対して、この楽器のショートオクターブというは、最低音のド〜シの音程の中に8つの鍵盤しかないのです。ピアノの当たり前のオクターブに比べると、4つも鍵盤が少ないのです。 実際にこのキーボードの不思議さ、面白さを知りたい方は、なんとか同じショートオクターブの楽器を探し出してご覧になって下さい。 もちろん私も本格的なリサイタル用のチェンバロ、つまり66鍵盤のフルスケール、ジャーマンダブルの楽器を持っています。 しかし、今回はあえて、45鍵の小さなイタリアン・チェンバロを使ってのCDを作ったのです。 そうすることのメリットは何だったのでしょう、、、 それは、この楽器の能力を100%、あるいはそれ以上の120%くらい使いきることができるという不思議な感覚です! これってとても大きなチェンバロを弾いていたら味わえない感覚です。 さて、今日はCD「小さなチェンバロ」に使用した楽器についてのお話、 いかがでしたか? 次回はまた、この楽器の限界と可能性、「イタリアン」と名付けられた楽器の持つ特色などについて、お伝えしたいと思います。
by toshimusikk
| 2008-09-13 01:33
| 音楽
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