演奏家でよかったと思うこと

ちょうど連休を挟んだ今時分は、例年コンサートの仕事が増える時でもある。
演奏家として暮らしていくためには大変ありがたいシーズンだけど、何となく日常生活が落ち着かないという面もある。

別段、気負って取り組まなければならない、コンサートを増やさずに、普段のままに演奏できるライブのような機会を増やせばいいと思うのだが、、クラシック畑で活動しているとなかなかそういうわけにはいかない。演奏する方も聴く方も何となく、どこかかしこまってしまうところがある。

ところで、最近の自分のコンサートは明らかに以前のものとスタイルが変わってきた。

どんなことが変わってきたのかというと、自分が演奏する時、自分が今生でなぜ演奏家という立場で皆さんと接しているのか、そのことのお互いの理解を深めたいと思うようになったこと。。

難しい言い方をしているようだけど、単にいい演奏を聴いてもらいたい、そのために日々研鑽を積んで、、という考え方は少し遠くに離れてきている。
もちろん、お金を頂いて演奏するのだから、その中身はしっかりしたものでなければいけない。ただ、いい演奏ができればそれでいいのか? というとそれだけではやはり物足りないのである。

自分の場合、弾いたり、語ったり、歌ったりするのだが、その選曲も古楽の範疇には収まりきらない。古楽が中心にあるというスタンスは崩せないが、その周りの音楽にも垣根を作らず、時代や地域の違いなく、私の好きな音楽を単なる個人趣味を越えて自分の表現として取り入れていきたいと努力している。

そんなことを考え、実践しているから、自分の音楽活動は近頃はやりのピリオド・ミュージックや伝統的な古楽の在り方と離れてきてしまっているようだ。

自分の中にいつも音楽への新鮮な喜びや驚き、メッセージを感じるからこそ、演奏家という現在の自分の立場はありがたい。全くいい職業にたどり着けたものだと、嬉しく、楽しく音楽と共に生きている。。。

皆様に、感謝!!
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by toshimusikk | 2007-05-13 00:50 | 音楽
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