カンタービレ つづき

リズムとカンタービレの問題です。

いろいろな方の演奏を聴いて、何か違うな、と、うまく言葉にできない違和感を感じることがあります。たいていそんな時は、リズムに問題があるような気がします。
リズムというより、正確には拍節法なのかもしれません。

「リズムの解放点」というのをご存じですか?

例えば拍子には様々な種類がありますが、それぞれリズムの解放点が大きく異なっています。
解放点とは緊張の次ぎにくる解放、ある拍子の中で最も緊張の緩んだ拍のことです。
ヨーロッパ音楽のリズム感でいうと、多くは一拍目、シャコンヌやサラバンドでは2拍目あたりが一般的なところでしょうか。

解放点は緊張が緩むとはいへ、エネルギーがなくなって動きが鈍くなる場所ではありません。ここが一番知られていないことだと思いますが、リズムの解放点はエネルギーの解放点でもあるのです。
つまり、緊張で貯えられていた音の(リズムの)運動エネルギーが一気に放出される拍でもあります。言い換えれば、走らんばかりの勢いで動き出すところでもあるのです。

バロック音楽のようなもとが舞曲の音楽を演奏する時は、特にそのリズムのダイナミクスが重要となります。各舞曲独特のノリというのはこのダイナミクスの表現に他なりません。
言葉で説明するのは超難しい!!
とにかくリズムの解放点はエネルギーの解放点であること、そして、このダイナミクスが身体の動きや呼吸のダイナミクスと一致しはじめると、タクトを数えるような音楽から、タクトはあるが流れるような運動の中で割り切れない「ノリ」を感じる音楽に変化します。
ぜひ体験して欲しいことです。演奏が変わります。楽しくなります。

どうしても知りたいけどわからない、という方は、一度私のレッスンかアドバイスを受けてみることもお勧めです。プロフィールのメールアドレスまでコンタクトを取ってみて下さい。
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by toshimusikk | 2007-03-17 12:10 | 音楽
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