最近古楽を聴かないなぁ

人生の中で好きな音楽って時々変わってしまいますよね。

小学生で音楽家になりたいと思った最初は、フラメンコギタリストになることだった。
いや、もっと具体的にはテレビでやってた「ムーミン」のなかのスナフキンの様にギターを友達にすることだった。

中学高校とクラシック音楽が大好きになった、と同時に、ほかの音楽をあまり聴かなくなってしまった。人って好きなものばかり聴いているものだし、そういう年頃でしたから。。

音楽で芸大に入ると、いつしかクラシック音楽に大きな疑問を感じ始めていた。現代音楽が本当の意味で潤いを持ったものでなく、どこかよそよそしい専門家のための音楽のように聴こえていたことも、クラシックを嫌いになる原因だったように思う。

大学3年になると、クラシックアレルギー、の症状が現れた。5分と聴いていられない。気分が悪くなる、目眩がするなど。。そこから音楽を離れた。現代詩に没頭。
正直、音楽など聴かなくても何の支障もなく生きていられた。そういう時間を経験したということは、今の自分に取って大きな宝となっている。

社会人になってから、何となくピアノでバッハを弾いてみたくなった。
とつとつ、と。動かなくなった指のリハビリ。
いつの間にかクラシックアレルギーは消えていた。
しかし昔のように、聴くものすべてを魅力的に感じるようなことはない。

自分の中で激しく巻き起った音楽嫌いをやっと克服して、いまこうして演奏家としてチェンバロやヴィオラ・ダ・ガンバを弾いている。

そしていま、古楽の世界もかなり権威付けが進み、しかもピリオド・ミュージックなどと呼んでオーセンティックな差別化が進み、また自分にはつまらなくなり始めている。

もっと音楽の原点に返ろうよ。
昔の音楽はまず、誰かを慰め、楽しませるためにあったもの。芸術性はそこに自然に生まれて来たもの。今の音楽はまるで逆さまのよう。。。
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by toshimusikk | 2007-02-01 00:43 | 雑記
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