花 展 に行ってきました。

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知り合いの(お友達と呼べるかな)Mさんのお誘いで、大泉の文化村に「花展」を見にいきました。古くて大きな農家を移築した建物は広々とした青空の下でなかなかの存在感で迎えてくれます。
この花転、以前にも一度見にきたことがありますが、通常の生け花とか、フラワーアレンジメントとは違う、かなり主張の強いシュールな作品が並びます。花という賞味期限が短い素材を使った「和」のインスタレーションなのです。
Mさんのお誘いの葉書の最後に、この場所で古楽器のコンサートをやりたい、と書いてありました。

前回見にいった時にはどんなコンサートができそうか、あまりイメージが浮かばなかったのに、今回はかなりそそられる(?)イメージが湧いてきます。
例えば、会場が空っぽの民家で、そこに楽器と演奏家とお客さんが集まって音楽会が開かれているというありふれたイメージでなく、今回「花」とそれを作品に仕上げた作者、また古楽器と演奏家による音と声の音楽、そして聴衆のみなさんが共時的に体験する非日常の時間が不思議に溶け合って、何か新しい芸術の空間が生まれるような気がしてくるのです。その大元になるのがこの古くてどっしりした民家の存在なのです。c0095185_13244177.jpg

一階は土間のたたきといろりの切ってある座敷。二階に上がると板の間と畳の部屋が半々くらい。この二階が面白いと思いました。例えば障子を外して青竹をはめ込み、すかし、のように工夫されたしきり。この間をぬって音楽が響く時、音に色彩が加わるようなイメージが湧くのです。
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これまでの音楽会は、音響のことばかりを考えた会場で一度に不特定の大勢さんに音楽を聴いてもらう環境、空間で開かれることが中心でした。しかし今、小さなサロンコンサートや、個人が自宅を開放して開催するアットホームなコンサート、パーティー形式のコンサートなど、音楽会の形はずいぶん変化してきています。なんだか昔の楽しみ方に戻っているような感さえありますよね。

「花展」に誘われて思わぬ発想が得られました。それは、会場という空間を音楽会のための作品と考えると、純粋だと思っていた音にも、色彩や香りを付けられるのではないか? という試みです。これまでの聴衆が実はより主体的な体験者となって、新しい自分を発見していく場が生まれてくるのではないか・・・

ちょっとくどい言い方になりましたね。
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Mさん、ありがとうございました。
会場でお会いできなかったのが、残念です。
でも、新しい音楽会、ぜひやりましょう!
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by toshimusikk | 2006-10-16 13:45 | アート
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