焙烙(ほうろく)灸

昨日のこと、
加子母と峠一つ隔てた隣町「付知町」へ行ってきました。
小さな町の山側の外れにある藤戸山「寶心寺(ほうしんじ)」で年に一度行われる焙烙灸の行事に参加させていただくためでした。

焙烙というのは素焼きのお皿のこと。
以前に京都の壬生寺での狂言の最中に焙烙割りという場面があるのを見にいったことがありますが、
焙烙にまつわる行事はそれ以外では初めてという珍しいものです。

今回の焙烙はお灸です。
藤戸山「寶心寺」は薬師如来をご本尊としてお祭りする真言宗のお寺で、人々の病を治すための行事としてこの焙烙灸が始まったようです。
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このように頭の乗せた焙烙の上で、山盛りの大きなモグサに火がつけられます。
お堂の中はすごい煙、モグサの匂い。
お坊さんの祈りの声も時々むせるような咳のため途切れ途切れになります。
お灸の最中お坊さまは、一人一人が祈願の紙に書いた自らの病気や身体の不調を読み上げて、ご本尊様(薬師如来)に平癒を嘆願して下さいます。

お灸が終わるとこんどはお経を使って身体をさすったりたたいたり、ダイナミックな動きで仏の功徳を一人一人の身体に届けてくれるのです。
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最後に一人一人に薬師念珠が配られ、一年間の無病息災を祈願する伝統行事が終わります。

めずらしい法事に参拝した後、広間にて薬師うどんやおにぎり、タケノコの煮物、漬け物などが振舞われ、お腹いっぱいになって帰りました。
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by toshimusikk | 2010-05-14 16:55 | 加子母
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