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JAZZへのアプローチ

最近の古楽(西洋音楽)の傾向として、ピリオド・インストゥルメントであるとかピリオド・ミュージックという考え方が強くなっている。

初めてピリオドという言葉を聞いた時、これは英文の「。」のことかと思ったり、、、

ピリオド=period しいて訳せば、「当時の」ということかな。

昔の音楽は、昔の人が頭に描いていた音色、演奏法にもとづいて再現されないと、本質が変わってしまうのではないか、それがこの傾向の中心の問題意識だと思う。

でも、ぼくはあまりこのことには興味がない。
自分の演奏したい音楽にはどんな状態の楽器がふさわしいのか、どんな演奏法を工夫するのか、それは結局演奏者の主観的な価値判断にゆだねられていいようにおもうから。

だいたい、ぼくも多くのコンサートで、イタリアンチェンバロでフランス・バロックの作品を演奏する。そして、それはとてもいい、と、自分でも気に入っている。
たしかに、おなじチェンバロでもイタリアンとフレンチではタッチも音色、その他大きく違う。
その違いがとても音楽的で楽しいし、面白い!

むかし、ジャズにチェンバロを取り入れたアルバムがいくつかあった。
中でも、キース・ジャレットは特異な存在で、彼は1970年代にバロックオルガンを演奏したり、その後もヒストリカル・チェンバロでバッハを演奏したりしている。
それらは単にジャズテイストの演奏とは思えないすばらしさを持っている。

だから、

その逆を勉強してみたい。

古楽器奏者があえてジャズにアプローチして、そこから利用できるものを取り入れた演奏を目指してみることもありでしょう。

というわけで、不器用な自分ですが、さっそく挑戦です。

やっぱり、ぼくの中の古楽は、チャレンジして、音楽表現を開拓していく音楽です。
JAZZへのアプローチ_c0095185_22504923.jpg

by toshimusikk | 2008-12-04 22:51 | 音楽
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