現在のことですが、ぼくが一番最初に手にしたチェンバロ、フレンチダブルの「エムシュ」という当時の作者のものをコピーした楽器ですが、それを引っ張り出して整備中です。半年以上の間、直立状態で部屋のすみに立てられていました。これを使いたいという人が現れて、やっと活躍の場を見つけた楽器です。
こうして、久しぶりにこのフレンチ・ハープシコードを弾いてみると、じつにフレンチらしいいい音がします。とはいえ、プロとしてコンサートで使う楽器としては、すでに役目を終えていることも事実です。感慨深くて、寂しい思いもありますが、まだまだ使えるこの楽器を次の人に手渡していきましょう。 さて、パリ編です。 シャルル・ドゴール空港で一夜明かした二人は、翌朝一番のバスでパリ市内に向かいました。けっこう道のりはあるのですが、平日の朝ということで高速道は大渋滞。 さすがにバスの運転手は慣れていて、ちょこちょこと脇の一般道を走っては高速の渋滞の横に割り込んでいきます。たしかにそうでもしないと、到着までにどれくらい時間がかかることやら。車社会って大変です。それにしても、ここでは日本車は少ないです。というか、ほとんど見ない! モンパルナス駅の近くに、旅の相方の福田さんが何度も利用しているというホテルが、朝から荷物を預かってくれるというので投宿することにしました。 この写真はモンパルナス駅です。 パリにはこれまでも何度か宿をとったことがありますが、星が2つ以上でないと、本当に快適な部屋は難しいでしょう。星なしというホテルもありますが、ぼくらは星一つのホテルに落ち着きました。一人乗りのエレベーターで4階の部屋に。 窓の外はいかにもフランスという家々が並んでいます。 パリ滞在はこの一晩だけです。 その晩の目的は、福田さんの旧友や指導教授らが集まる、ラカン派ミーティングです。 われわれはカルチェラタンのソルボンヌ広場で待ち合わせて、なかなかアンティークな感じのレストランに入りました。 この写真の中に、日本のラカン協会の理事の半数が集まっているのだそうです。 さて、翌日はTGVに乗ってレンヌ(Rennes)という本当の目的地に向かいます。 その前に、パリではぼくがいま大きなコンサートで使っているジャーマンダブルのすばらしいチェンバロを作ったマルク・デュコルネ(Marc Ducornet)氏のアトリエがあり、そこを訪問したのですが、その様子はまた次回に。
by toshimusikk
| 2008-11-14 17:30
| 旅
|
カテゴリ
リンク
お気に入りブログ
最新のトラックバック
以前の記事
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||